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コンタクト情報
フォントレイアウトの決め手となる
ジャンプ率について
Training.Ⅱ タイポグラフィー
- Day.6 フォントが与える印象とその選び方
- Day.7 フォントの字間、行間の考え方
- Day.8 フォントレイアウトの決め手となるジャンプ率について
- Day.9 日本語フォントの主な種類とそれぞれの特徴
- Day.10 英字フォントの主な種類とそれぞれの特徴
デザイナーがフォントのレイアウトを行う上で必ず配慮すべきことの1つに「ジャンプ率」の問題があります。ジャンプ率とはどんなもので、どのような効果をもたらすのでしょう。ここではジャンプ率と、そのほかにも考慮すべきフォントレイアウトに関わる基礎知識についてご紹介します。
ジャンプ率とは
ジャンプ率とは、本文の文字のサイズと、タイトルやキャッチコピー、見出しの文字のサイズの比率のことです。この比率が高ければ「ジャンプ率が高い」、低ければ「ジャンプ率が低い」といいます。
ジャンプ率の高低と与える印象
例えば同じポスターでも、キャッチコピーがドンと大きい文字で印刷されていて、ボディコピー=説明文の文字とのサイズ差とが激しい場合と、両者の文字のサイズ差があまり激しくない場合があります。前者はジャンプ率が高く、後者はジャンプ率が低いということになります。
ジャンプ率が高いデザインの例としては、スポーツ新聞の一面や、週刊誌のスクープ記事を思い浮かべればわかりやすいでしょう。ジャンプ率が高いと紙面(誌面)が派手になり、ダイナミックで行動的、若々しくメリハリがあってセンセーショナルな印象になります。
逆にジャンプ率が低い例としては、新聞のコラム記事、文芸誌の誌面、技術書、教科書などが挙げられます。保守的で知的、大人っぽく信頼感がある、あるいは堅苦しい印象を与えることが多いといえます。
ジャンプ率を調整する方法
ジャンプ率は、本文を1として、キャッチコピーや見出しの大きさがその何倍であるかを計算して、数字として表すことができます。スポーツ新聞の一面の大見出しのジャンプ率は13~17倍、一般的な雑誌の見出しのジャンプ率は4~5倍といったところです。ただ、グラフィックデザイン上のテクニックとして誌面にメリハリをつけるには、文字のサイズを変えるほかにも以下のような方法があります。
フォントの大きさを変える
まずはオーソドックスな方法です。ジャンプ率を調整するためにフォントサイズを変えてみましょう。見る人、読む人にどんな印象を与えたいのかを考えて、ジャンプ率を調整します。また同じキャッチコピーや見出しの中で、最初の一文字だけを大きくするなどのテクニックを使ってもメリハリがつけられます。
文字の太さを調節する
文字の太さを変える方法もあります。フォントサイズ自体は変えなくても、文字を太くすれば力強い印象を与え、目立たせることができます。逆に、フォントを細くすることは一般的にはできません。同じジャンプ率ですっきりと見せたいときは、線の細いフォントを選ぶと良いでしょう。
装飾を加える
装飾を加えることでも文字の印象を変えられます。影をつける、袋文字にする、反射をつけるといった方法があります。アプリケーションソフトの文字装飾機能を使えば操作は難しくありませんが、効果的に見せられるかどうかはデザインセンスが問われるところです。
カーニング設定を行う
カーニングは字詰めのことです。単に文字を流し込むだけではなく、文字と文字との距離を調整すると、ジャンプ率は同じでも印象が変わります。
キャッチコピーや見出しは文字間を調整することでぐっと締まった感じになり、バランスが良くなります。特にひらがなやカタカナが連続するときは空白が目立ってスカスカな見栄えになることがあるので、字間を詰めて調整しましょう。また、やり過ぎは禁物ですが、わざと字間を広くとって、ジャンプ率を変えずにメリハリを作り出すこともできます。
フォントの大きさやバランスに気をつけ、ちょっとした工夫をすればデザインはグッとクオリティーがあがります。上記を参考に、ジャンプ率やそのほかの方法を駆使してフォントのバランスを調整してみてはいかがでしょうか。