SuperPrintが採用する、フルオフセット印刷とデジタルオフセットの違いは?

スーパープリントでは、「デジタルオフセット」と「フルオフセット」の2つのオフセット印刷方式を採用しています。デジタルオフセット印刷とは、米ヒューレットパッカード社の「hp indigo press」機および米コダック社の「NexPress」機を用いた印刷方式です。特に、弊社主力機のindigoはオフセット印刷方式と同様の、液体インクを採用した画期的なデジタル印刷機で、従来の「オンデマンド方式」と「オフセット方式」の長所を兼ね備えています。

私たちは、このindigo pressとNexPressを用いた印刷を「デジタルオフセット印刷」、従来のオフセット印刷機を用いた印刷を「フルオフセット印刷」と定め、用紙やご注文枚数などの適性により、これらを使い分けています。(各用紙ページに使用する印刷機を記載しております) 両者の印刷品質には、大きな違いはなく、私たちでもルーペで網点を観察しないと見分けることは難しいくらいです。 (ただし、同じデータで印刷しても、機材自体が異なるため、色の再現性などは同じにはならず、特性も異なります)

デジタルオフセット機

フルオフセット機

ただし、下記のような場合は、フルオフセット印刷のほうが仕上がり品質が高くなる傾向がございます。これらのケースは、データチェック担当者がアドバイス差し上げるように努めております。

デジタルオフセット印刷が苦手なデザインやデータ

・グレー(K10〜80%)の塗り ※K10%未満のグレー塗りは不可
・グレー(K30〜80%)の文字や線 ※K30%未満のグレー文字や線 は不可
・CMYK合計が10〜30%の薄い塗り ※合計10%未満の塗りは不可
・CMYK合計が30〜70%の薄い文字や線 ※合計30%未満の文字や 線は不可
・肌色等、薄い色の写真

デジタルオフセット印刷の特性

  • Indigo
  • NexPress
  •  正確な色再現がしやすい
  •  ロット間での色ムラが起きにくく、色味が安定しやすい
  •  K100%の文字や線が、データより少し太めになる
  • × 版ズレが起きやすい(Y版とM版)
  • × グレーや薄い色の塗りに網点が目立ちやすい
  • × グレーや薄い色の線、文字、輪郭にジャギーがでやすい

フルオフセット印刷の特性

  • RYOBI
  • HEIDELBERG
  •  グレーが綺麗に印刷される
  •  グレーや薄い色の線、文字、輪郭がシャープに再現される
  •  版ズレが起きにくい
  •  K100%の文字や線が、データより少し細めになる
  • × 正確な色再現がしにくい
  • × ロット間での色ムラが起きやすく、色味が安定しにくい
  • フルオフセット印刷に対応する用紙